購入直後のランドセルは、きれいでしっかりしていますが、使っていくうちに思わぬトラブルや困りごとが起こることも……。
小学生のお子さんをもつ先輩ママ・パパに、使用後に後悔したこと、不具合を感じている点など、ちょっと困った「ランドセルあるある」を聞きました!これからのランドセル選びの参考にしてくださいね。
目次
最新アンケート結果:1年間使って分かったランドセルの不満や後悔
現在ランドセルを検討中の皆さん(2024年ご入学者)のランドセル選びに役立つ声を集めるため、現役で小学校に通うお子さんを持つ方々に、アンケートを実施しました!今回のアンケート対象者は、2020年ご入学モデルを購入し、入学から1年間ランドセルを使用した「2021年度小学2年生」のみなさんです。1年間ランドセルを使ってみてどうだったか、ユーザーの生の声を覗いてみましょう。
Q1.ランドセルに不満はありますか?
「不満がない」と回答した方が51%という結果に!まだ1年間しか使っていないとはいえ、半数以上の方が何の問題も感じていないという結果になりました。 どのメーカーもユーザーの声に耳を傾けて改善を続けており、ランドセルの背負い心地や機能性は年々グレードアップしています。 最近のランドセルの満足度はかなり高いといえそうです。
Q2. 不満なところ・後悔しているところはどこですか?
Q1で「ランドセルに不満がある」と答えた方に不満な点・後悔している点を聞いたところ、1位は「重さ」、2位は「価格」、3位は「サイズ」という結果になりました。
では続いて、具体的なユーザーの声を例に、どのようなポイントが不満や後悔につながりやすいか確認していきましょう(以下の口コミは特記のあるもの以外は2020年調査・学年は2020年当時)。
ランドセルの「重さ」で失敗
ランドセル失敗ポイントの1位は「重さ」でした。
ランドセル選びの時にはあまり感じなかった(むしろ軽いと思ったくらいの)ランドセル。ところが実際に通学が始まると「重いよ~」と言い出す子どもたち…。重さゆえに体に不調をきたすという「ランドセル症候群」も話題になっています。これは選ぶ際に空っぽのランドセルを背負っていることが原因のひとつ。
ココに注意
空のランドセルは平均1~1.5㎏ですが、教科書などが入ると4~6㎏にもなることを考慮して選びましょう!
天然皮革が重くて後悔!
池田屋 牛革の口コミ
もっと詳しく
土屋鞄 コードバンの口コミ
もっと詳しく
黒川鞄 匠・日本 コードバン艶ありの口コミ
もっと詳しく
モギカバン店(MOGI) たくみプレステージスムースの口コミ
もっと詳しく
鞄工房山本 レイブラックの口コミ
もっと詳しく
学校が遠いのにランドセルが重くて失敗
土屋鞄 牛革ベーシックカラーの口コミ
もっと詳しく
「重さ」で失敗しないためのポイント
ショールーム等でランドセルを試着するときは、荷物を入れて実際の重さを体感してみましょう。肩や腰にどのような負荷がかかるかがよくわかるはずです。 メーカーによっては教科書やおもりを準備してくれているところもありますよ。 ランドセルの重量は、コードバン>牛革>人工皮革の順に重くなります。 軽さを重視したい方は素材にも注目です。
ココに注意
気を付けたいのは、軽ければ軽いほどいいわけではない、ということ。理想は、体全体で重さを受け止められるランドセル。お子さまの体にフィットしているかどうかが重要だと覚えておいてくださいね
10年前に比べて教科書のページ数が約3割ほど増えていることもあり、子どもたちの荷物の重さが問題視されています。文科省が「置き勉(学校に教科書を置いておくこと)」を認める通知を出したこともあり、今後は重さに関する悩みは減っていくかもしれませんね。
ランドセルの素材でどう違う?
-
ランドセル素材を徹底比較!人工皮革・牛革・コードバン、何が違う?
ランドセルに使われる代表的な素材には、人工皮革・牛革・コードバンの3種類があります。素材の種類が変わることによって、ランドセルのどこが・どう違ってくるのでしょうか? 今回はランドセルの素材を徹底検証! ...
続きを見る
ランドセル型リュックも増加中!
-
ランドセル素材を徹底比較!人工皮革・牛革・コードバン、何が違う?
ランドセルに使われる代表的な素材には、人工皮革・牛革・コードバンの3種類があります。素材の種類が変わることによって、ランドセルのどこが・どう違ってくるのでしょうか? 今回はランドセルの素材を徹底検証! ...
続きを見る
ランドセルの「価格」に後悔
第2位はランドセルの「価格」に不満…という声。 近年、ランドセルの価格は上昇傾向にあり、約20年前と比べるとなんと2倍近くにもなっています。6年間使うものとはいえ、あまりに高額すぎるのでは?と疑問を持つ方もあるようです。
価格が高くて残念!
土屋鞄 牛革プレミアムカラー・水色の口コミ
もっと詳しく
セイバン クラリーノ・パープルの口コミ
もっと詳しく
「価格」で失敗しないためのポイント
天然皮革を使用していれば高く、人工皮革なら安い傾向にあるランドセル。 とはいえ人工皮革でも6~7万円台と高額なモデルも多く、「高そうだから天然皮革は諦めたのに、購入した人工皮革モデルは天然皮革モデルより高かった」というケースも。
ココがポイント
同素材で似たような機能・デザインのランドセルでも、メーカーによってはっきり価格差が出ることもあるので、ひとつのメーカー内で検討するのではなく他社とも比較してみると、価格で後悔することは少なくなるでしょう。
お値打ちなランドセルは?
-
【値段で選ぶ】安いけど高品質!人気の工房系ランドセルを比較2025
最近人気のランドセルといえば、いわゆる“工房系”のランドセル。これは、大手メーカーが工場のラインで量産するランドセルに対し、自社の工房で職人が一点一点手づくりしているランドセルを指します。 厳選された ...
続きを見る
ランドセルの「サイズ」で失敗!
サイズに後悔しているという声も多数。年々大型化する教材は、想定以上の荷物になるようです。 現在はほとんどのメーカーで「A4フラットファイル対応」が標準となっていますが、まだ未対応のメーカーがあった世代の方からはとくに「あと少し大きければ…」と後悔する声が多く聞かれます。
もっといっぱい入れたい!収納力に対する後悔
カザマランドセル サンポケットの口コミ
もっと詳しく
★現在は、サンポケット各モデルともマチ幅が12cmになっていますよ。
土屋鞄 牛革ベーシックカラーの口コミ
もっと詳しく
★土屋鞄は大マチの内寸が11.5cmと他社と比べてコンパクトという印象でしたが、大マチが12.5cmのモデルも登場していますよ。
かぶせの長さが想定外だった!と不満
ランドセルカバー選びについての不満も。メーカーによってかぶせ(フラップ)の長さや幅が異なるため「せっかく買ったランドセルカバーがつけられなかった…」と後悔するケースもあるようです。
セイバン 天使のはねの口コミ
もっと詳しく
「サイズ」で失敗しないためのチェックポイント
ココがポイント
最近は教科書やノートがA4化し、資料集なども充実してきているため、ランドセルの容量は大きめがよいという意見が多いですね。学年が上がるにつれ教科書など持ち物は増えていくので、1年生の持ち物を基準に考えないようにしましょう
持ち物の量は高学年になるほど増加。タブレット学習についても、「ノートパソコンが配布された」など地域によって異なることもあるので、近隣に住む先輩ママ・パパに確認しておくと安心です! 大マチ部分は12㎝程度あれば安心です。モギカバンには13㎝と大容量のモデルもありますよ。 ただし大きすぎるランドセルは荷物を詰め込むとバランスを崩しやすくなるため、必ずおもりになるものを入れて試着しましょう。
収納力があるメーカーについての記事はこちら
-
【大きさで選ぶ】ランドセルのサイズを人気の14社で徹底比較!2025
2020年からの学習指導要領改訂により、プログラミング教育や、外国語教育等が新たに追加され、タブレットや教材が昔より増えています。それにともない、ほとんどのメーカーのランドセルが「A4フラットファイル ...
続きを見る
ランドセルの「機能」で失敗
ランドセルの悩みごと第4位は「機能」でした。「ロックが閉めにくい」「フックの数が足りない」など、 使ってみないと分からないことも多いポイントです。
自動ロックのほうが良かったかも?と後悔
中村鞄 クラリーノの口コミ
もっと詳しく
土屋鞄 アトリエクラリーノ・エフの口コミ
もっと詳しく
自動ロックを採用しているメーカーは?
-
ランドセルの自動ロックは必要?手動との違いは?
自動ロック(オートロック)は、最近のランドセルに搭載されていることの多い機能の一つです。 便利な機能として採用するメーカーがある一方で、あえて採用せず手動ロックにしているメーカーもあります。 &nbs ...
続きを見る
フックの数が足りない!と不満
萬勇鞄 牛革の口コミ
もっと詳しく
サイドのナスカンを比較
-
ランドセルの便利パーツ・ナスカンを比較!安全なのはどれ?
ランドセルの便利パーツのひとつ「ナスカン」をご存じですか? ナスカンとは、ランドセルの側面(大マチ)についているフックのこと。どのランドセルにも大抵付けられているナスカンは、メーカーや製品によって形や ...
続きを見る
肩ベルトのDカンを比較
-
【ランドセルのDカン】配置や数は?メーカー・工房別に徹底比較!
ランドセルは、サイズや重さだけで選びがちですが、各メーカーは細かいパーツにまでこだわって作っています。ランドセルの使い心地は細部の機能性によっても違ってくるので、各社のこだわりはチェックしておきたいポ ...
続きを見る
「機能」に関するその他の悩みごと
機能では上記以外にも「ポケットが開け閉めしにくい」「時間割ポケットが欲しかった」なども。
池田屋 ツヤ消しクラリーノシンプルステッチの口コミ
もっと詳しく
★かぶせ裏のポケットがない池田屋には別売りの時間割ポケットが用意されていますよ。
たっぷり収納したり、頻繁に出し入れしたりしたい場合は、「コの字ファスナー」でマチのある前ポケットを選ぶと間違いないでしょう。前ポケットには、両開きのコの字型ファスナー、片開きのL字型ファスナー、上部だけが開くフラットタイプなどがあり、ファスナーの開け閉めのしやすさや出し入れのしやすさが異なります。
「機能」で失敗しないためのチェックポイント
「機能」で後悔しないために、まずはお子さまの希望をヒアリングしておきましょう。 「カチッとかっこいい自動ロックがいい」「ぴかっと光るランドセルが欲しい」など、子どもならではの視点で譲れないポイントがあるかもしれません。 また、あらかじめ持ち物を割り出し、使い方を考えておくことも大切です。 「ランドセルに入らない荷物はどうする?」など、具体的なイメージがあれば、必要な機能がおのずと見えてくるはずですよ。
防犯ブザーの選び方は?
-
ランドセルにつける防犯ブザーの選び方とおすすめモデル5選
これからお子さんが小学生になるとき、いちばん心配なのは子どもだけの登下校ですよね。そこで、危険からお子さまも守ってくれる「防犯ブザー」のメリットや効果的な使い方、おすすめ商品まで紹介していきます。 防 ...
続きを見る
ランドセルの「ダメージ」で失敗
ランドセルのダメ―ジが気になるという声も。各社とも耐久性を高めていますが、「大マチがつぶれてペタンとなってしまった」「パステルカラーにしたら汚れが目立つ」どの声がありました。 よくある意見はこちら。
他にもこんな意見が
ランドセルの「色・デザイン」で失敗
ランドセルの色やデザインで失敗したという意見は少なめ。楽しくランドセル選びをできた方が多かったようです。 これから購入する方に気になる意見をご紹介しますね。
ココがポイント
ランドセルは、お子さまが納得して選んだものなら高学年まで問題なく使えているんですね。学年が上がるとランドセルは荷物を入れる鞄という位置づけで、こだわることもなくなっていくようです
たとえば、羽倉ランドセルでは、高学年になってランドセルの色に違和感を覚えるお子さま向けに「フラップ交換サービス」をスタートしました。色に関してお子さまの意見を重視しやすいですね。
ランドセルの「フィット感」で失敗
意外にも少なかったのが、フィット感で失敗したという声。
「重さ」で体が痛むことはあっても、フィットしていないから痛いと感じることは少ないのかもしれません。 最近はベルトの形状や背当てのクッション性能などが工夫され、背負い心地は以前に比べて格段にアップしているといえそうです。
「フィット感」で失敗しないためのポイント
ランドセル選びで難しいことのひとつが「フィット感」の見極めでしょう。 どのランドセルがフィットするかは、お子さまの一人ひとりの体型によって変わりますし、体の成長とともに変化する点でもあるからです。
いずれにせよ、体に合わないランドセルはお子さまにとって毎日の負担になりますので、実際に背負って確かめてみるのがよいでしょう。 フィット感を左右するパーツのひとつが肩ベルトですが、背カンと呼ばれる肩ベルトのつけ根部分の形状により大きく2つに分かれます。
立ち上がり背カン
立ち上がりではない背カン
まとめ:ランドセルの失敗や後悔
いかがでしたか?既にランドセルを購入された先輩ママ・パパ達の声を集めてご紹介しました!ランドセルは6年間利用するものですから、後悔や失敗は絶対にしたくないですよね。 工房やメーカーが違えば、ランドセルの機能や大きさは少しずつ違うので、事前に確認してランドセル選びをスタートさせることが重要です。
ランドセルはあくまでも子供の通学のために必要な学用品であることを忘れず、価格と質のバランスをしっかりと見極めましょう。 さまざまな視点で比較して、6年間のパートナーになるお気に入りのランドセルを見つけてくださいね。
今年の人気は?こちらの記事でチェック!
-
【女の子に人気のランドセル】2025年トレンドの色・デザインを徹底分析!
個性を表現できる、自分だけのランドセルを見つけたい! そんなニーズに応えるように、ランドセルメーカーは毎年、工夫を凝らした新作を発表しています。 この記事では2025年ご入学者向け女の子用ランドセルの ...
続きを見る
-
【男の子に人気のランドセル】2025年トレンドの色・デザインを徹底分析!
男の子用2023年度ランドセルのトレンドカラーやデザインを調査しました。2021年入学の保護者アンケートも参考に分析しています。
続きを見る
各メーカーを徹底調査!
-
【土屋鞄】のランドセルを徹底調査!2025
シンプルで洗練されたデザインや深みのあるカラーが人気の土屋鞄のランドセル。 工房系ランドセルブームの火付け役にもなったメーカーです。 いいもの研究所では人気の秘密を独自の視点で徹底調査!この記事では、 ...
続きを見る
-
【羽倉ランドセル】を口コミと取材で徹底調査!2025
かばんのまち・豊岡に工房を構える羽倉(はくら)ランドセル。鋲(びょう)のないスタイリッシュなかぶせとデザイナーがこだわり抜いた美しい28色もの「羽倉色」が特長です。 2025年モデルの最 ...
続きを見る
-
鞄工房山本のランドセルを口コミと現地取材で徹底調査!2025
知的で上品なデザインのランドセルが人気の鞄工房山本。人気の秘密を独自の視点で徹底調査!最新情報や工房の取り組みについて現地で取材しました。 さらに実際に購入した先輩ママさんからの口コミも掲載中です。 ...
続きを見る
-
黒川鞄工房のランドセルを口コミと取材で徹底調査!2025
創業125年、富山でこだわりランドセルを作る黒川鞄工房。 少量のみ限定生産のため、毎年あっという間に完売!その早さはランドセル業界随一といわれ、購入したい方は早めのアクションが必要なメーカーです。 こ ...
続きを見る
-
【池田屋】のランドセルを徹底調査!2025
1950年に創業した池田屋は創業地の静岡では「ぴかちゃんランドセル」としてお馴染みの鞄メーカーの老舗です。 6年間完全無料修理をしてくれる手厚い保証制度でも知られ、充実した機能性で「子ども思いのランド ...
続きを見る
-
萬勇鞄のランドセルを口コミと取材で徹底調査!2025
一味違う可愛い&かっこいい装飾が印象的な萬勇鞄(まんゆうかばん)。幅広いデザインタイプと上質素材がラインナップされています。 2025年度モデルでは、ブラックを基調とした「レクト」、グレーをベースとし ...
続きを見る
-
【カバンのフジタ】のランドセルを徹底調査!2025
雪国生まれならではの防水加工で、雨にも雪にも強いランドセルが魅力のカバンのフジタ。 デザインやカラーのバリエーションも豊富で、お気に入が見つかること間違いなしです。 今年も大人気の「光る ...
続きを見る
-
モギカバン店(MOGI)のランドセルを徹底調査!2025
北関東で根強い人気を誇るモギカバン店。妥協のないものづくりと、豊富なバリエーションが評判の工房です。この記事では、モギのランドセルの最新情報や工房の取り組みについて、独自の視点で徹底調査!さらに、実際 ...
続きを見る