これからランドセル選びを始める方へ、見落とすと後悔しがちな重要なポイントをまとめました!先輩ママの声も取り入れて、暮らしのいいもの研究所のラン活のプロである編集部員が解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ランドセル選びは早めのスタートがカギ!?
ゴールデンウィーク~夏休みに決める人が多い
入学までに準備しておけば問題ないはずのランドセル。以前は夏休みごろに検討し始めるのが主流でしたが、ここ数年のラン活ブームでその購入時期はどんどん早まっており、ゴールデンウィークごろから夏休み期間までに購入を済ませる方が多数になってきました。
2025年度モデルについては土屋鞄製作所でも、
「ラン活」は年々早まっており、昨今のランドセル商戦は一回目の山場となるGWに向けて徐々に盛り上がりをみせ、その後、夏休みに向けて第二のピークを迎えます。
と予測していますよ。
工房系ブームが早期ラン活の要因に
購入時期が早まった要因のひとつに、大量生産のランドセルではなく、受注生産で手掛ける規模の小さい工房の人気が高まっていることが挙げられます。
「こだわりのランドセルをわが子に購入したい!」という親御さんが増えていることが、ラン活の早期化に拍車をかけているというわけなのです。
2025年度ご入学者向けのランドセルは、2024年2月の時点で多くのメーカーが受付をスタート。昨年より一層早まっている傾向です。
こだわりがなければ、ゆっくりスタートでもOK!
のんびり開始してもランドセル自体が全く購入できなくなることはありません。セイバンやフィットちゃんなどの大手メーカーでは、一部の限定モデルを除き、年間を通じて売切れを出すことなく販売していますのでご安心を!
冬休みごろ~入学直前まで待てば、アウトレットなどでお得に購入できることもあります。各社の情報をチェックしてみてくださいね。
欲しいランドセルは?ラン活のスケジュールを決めよう
①カタログ請求(年末~)
まずは、カタログ請求からラン活をスタート。欲しいランドセルをピックアップしておくとスムーズです。 多くの工房やメーカーが、前年の秋ごろから年始にかけてカタログ請求の受付を始めています。数に限りがあることも多いので、早めに請求しておきましょう。生地見本を送ってくれる場合は、発色や手触りなどを実際に確認できます。
カタログ請求はこちら
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②販売開始日をチェック(3月~4月)
早いところでは2~3月に受注がはじまります。また販売方法も異なり、店舗、WEBどちらでどの時期に販売スタートなのかあらかじめ確認しておくとよいでしょう。情報が変化する可能性もありますので、お気に入りの工房があれば定期的にチェックすることをおすすめします。
人気工房の完売時期を確認
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③実物を確認(3月~)
コロナの影響で、ショールームや展示会は完全予約制というところが多いでしょう。訪問して実物を見たい場合は予約必須です。
小さなお子さまとの外出を避けて、実物を見ずにオンラインで注文を済ませる方もおられるでしょう。各社とも動画配信などで分かりやすく解説をしていたり、オンライン接客を行っているので、利用するのも手。ランドセルの貸出しを行っているところなら、実物を確認できますよ。
ランドセルのレンタルを実施している会社 |
鞄工房山本 |
土屋鞄製造所 |
池田屋 |
萬勇鞄 |
セイバン |
フィットちゃん ※2024年2月中旬より |
MOGI(モギカバン店) |
羽倉 |
カバンのフジタ ※2024年2月10日(金)より |
④購入(販売開始~完売まで:例年のピークは夏休み前後)
どうしても欲しいランドセルがある方は、販売のスタートと同時に購入するのが無難です。といっても最近は売り切れを気にせずに購入できる期間を設けるなどの工夫をするメーカーも増えてきており、 注文が殺到して買えなくなることはなさそう。今後は数年前ほどの争奪戦にはなりにくく、落ち着いてラン活できると予想されます。
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ランドセルのデザイン・カラーの選び方
6年間、飽きずに使えるのか心配…
カタログが届いたら、お子さんと一緒にどんなランドセルが良いのかチェックしましょう。幼稚園の年長さんが選ぶデザインや色は、そのときに好きなアニメやキャラクターの影響が強く出てしまいます。選んだ時は気に入っていたけれど、入学後すぐに好みが大きく変わった…というのはよくある話。 ご家族にとっては、お子さんが6年生になってもお気に入りのランドセルで通学してほしいですが、「6年間飽きずに使えるのか?」と心配になり購入に踏み切れない方も多いはず! そこで先輩ママに意見を聞いてみると意外な答えが返ってきました。
先輩ママB:「そうならないように、購入前にしっかりと言い聞かせをしておくと良い!」
先輩ママC:「親の意見で無理やり別候補に変えたばかりに、ずっと文句を言われ続ている…」
まだ小さな子どもに、6年間毎日使っても飽きないランドセルを選びなさい!というのは少々酷なお話。先輩ママの声にもあるように、無理に候補を変えさせると後々こじれることも考えられます。
飽きが来るのでは?と心配な方は以下のようなアドバイスを参考にしてみてくださいね。
先輩ママB:「ランドセルカバーなど、オプション品や学用品で好きなカラーやデザインを思いっきり取り入れてあげる」
先輩ママC:「赤が大好きな男の子に真っ赤のランドセルを選ぶのが不安なら、赤をポイント使いしたものを選んでみるとか」
大切なのはお子さんが自分で選んだと思えるランドセル選びにすること
こんな風にしたらもっといっぱい楽しめるよ!かわいいね!かっこいいね!という雰囲気で提案してあげるといいですよ。
頭ごなしに否定せず、 まずは お子さんの気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
ランドセルの素材は何を選ぶ?
ランドセルの素材には大きく分けて牛革、コードバン、人工皮革の3種類があります。特徴を把握した上で実物の風合いなどをチェックしましょう。先輩ママも様々な意見ですが、どの素材が一番優れている!というものはありません。
先輩ママB:「通学距離が長いのでできるだけ軽いものを探して人工皮革をチョイス」
先輩ママC:「素材は特に気にせず。一目惚れした物がたまたまコードバン」
牛革
本革素材では一番多い牛革。本革でありながら、購入しやすい価格帯で、最近はカラーも豊富になってきました。
しなやかで、人工皮革に比べると感触や風合い、耐久性に優れていますが、水分には弱いです。こちらの写真のように、シボ加工(皺)を後付けしているのですが、各社そのシボの深さや模様が異なりますので革見本で比較してみるといいですね。
池田屋に代表されるような、防水加工をしっかりと施した牛革は、肝心の牛革らしい風合いやメリットが損なわれていることもあります。他にも、人工皮革でいいのでは?というレベルの牛革ランドセルもありますので牛革という言葉だけにこだわるのは注意!なぜ牛革が良いのかという理由を明確にしておくと数あるメーカーからお好みのランドセルを選択しやすいでしょう。
コードバン(馬革)
革のダイヤモンドとも呼ばれる最高級の革です。一頭の馬からランドセル2つ分しか採れないとっても希少な革で、使うほどに艶やなめらかさを増し、牛革よりも強度があり硬く重いのが特徴。艶あり、艶なしなどメーカーによって仕上げ方法は様々です。
価格は高額で10万円前後ですが、年々手に入りにくくなり、メーカーによっては20万円以上するモデルもあります。
子どもにとっては、重くて硬いランドセル。親のエゴでは?と言われることもあるようです。ただ、すべすべの手触りをお子さま自身が気に入って購入されることもあるようです。
手触りや風合いに魅せられる気持ちはわかります!ぜひ、6年後にお財布や革小物にリメイクして長く大切に使って欲しいと思います。
人工皮革
世界一と言われる日本の人工皮革技術。本革に近い素材を実現し、カラーの豊富さや軽さ、耐水性では本革に勝っています。加工がしやすいため、豪華な刺しゅうを施したランドセルも可能。現在流通しているランドセルの多くがこの人工皮革です。
クラリーノが有名ですが、各メーカーで独自の人工皮革を開発しているケースも多数。かぶせ部分などメイン素材には本革を使いつつ、汗をかく場所や内装など汚れやすい部分には人工皮革を用いるなど、各素材のメリットを生かして組み合わせるランドセルが多くなってきました。
通学距離が長い、身体が小さいなどの理由で軽さを重視する方や、扱いが雑なので水や傷に強い素材にしたい方には人工皮革がおすすめです。
ランドセル素材の違いはコチラ
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最近は教科書類の増加で、ランドセルの重さが問題視されています。ではランドセルが軽ければいいのでは?と考えがちですが、それは間違い。
実際の重量と、背負った時の感じ方は同じではありません。フィット感が高いと体への負担が少なくなり、軽く感じることが多いようです。
ランドセルの軽さを重視しすぎると、耐久性が劣ってしまうこともあるので気をつけましょう。
ランドセルごとに背負いやすさが違う
フィット感に大きく影響してくるのは背カンの形状ですが、メーカーによってさまざまな工夫が施されています。どれが合うのかはお子さまの体型によってそれぞれ異なりますので、いくつか試着してみるのがベストでしょう。
通学を想定した荷物を実際に入れてみる、腕を動かしてみる、歩いてみるなどして、身体に合ったランドセルを探しましょう。
このように、事前のフィッティングはとても大切ですが、入学までに身体が成長してしまってあまり意味がなかった…という先輩ママも。特に体格の小さなお子さまは、入学直前まで待って購入されるのもよいかもしれませんね。
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ランドセルの耐久性と保証内容は事前に確認
ランドセルには6年保証がついていることがほとんど。通常の使用で壊れた場合には無償で修理してくれます。
ただし、ランドセルに座って型崩れしてしまった、油性ペンで落書きした…、というような場合は保証の対象外のメーカーがほとんど。特に大マチ部分の強度が低いと通常の使用でもタテに折れてしまうこともありますが、使用に問題のないので無償修理の対象外になります。購入時には大マチの強度をチェックし、耐久試験を実施しているかを聞いてみたり、ネットで口コミを見てみたりすることをオススメします。
6年間保証についてはコチラ
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ランドセルの大きさ(収納力)は高学年も視野に入れて
最近の学校では教科書がA4化してきたこともあり、ランドセルのサイズも従来に比べ大きくなってきています。現在ほとんどのランドセルが、A4フラットファイルを収納できるようになっています。一般的なフラットファイル(紙ファイル)の寸法は高さ307・幅231・背幅18mmです。
大マチ部分の大きさ11.5~12.5cmが基本サイズです。収納量は、大マチ+小マチで考えてもいいのですが、小マチやファスナーポケットが狭い場合は、手が入らないため物の出し入れがしにくく使えないというケースも。また、実際に使い出したらファスナーが開けにくかった、なんてこともあります。ショールームや展示会では、ポケットの使い勝手も確認しながら、お子さまに背負わせてくださいね。
先輩ママA:「女の子は高学年になると生理用品をポケットに入れておくから、大きいのが絶対おすすめ!」
先輩ママB: 「固くて開けずらいファスナーが嫌で、ポケットに何も入れてない…」
先輩ママC:「電子鍵とGPSを常時ポケットに入れてる!」
ランドセルの安全性は保護者が責任を持って選んで
小学校に入ると、お子さんだけの通学になるので、安全性が気になるところですね。ランドセルで子供たちの安全を守る機能は次の通りです。
防犯ブザー取付用Dカン
肩ベルトについています。両側にDカンがある場合は、利き手と反対の肩ベルトに防犯ブザーを付けましょう。鍵を持たせる場合は、反対側のDカンに、伸縮性のある素材を用いたキーケースを付けてあげてください。一見すると鍵と分かりにくく、防犯の面でも有効です。
ランドセルのDカンについてはコチラ
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反射材の有無
車のヘッドライトなどを反射して光ります。前締めベルトやかぶせに反射材のラインが入っていることが多いです。学童やクラブで帰宅が遅くなる場合には心強いですね。希望するランドセルに反射材がない場合は、反射材付きのランドセルカバー等を利用することもできます。ランドセルの購入後に、反射材が無いことに気付く方も多いので、購入前にチェックしておくと安心です。
光るランドセルについてはコチラ
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「安全ナスカン」がおすすめ!
大きな負荷がかかると取れる仕組みのナスカンです。ランドセルのサイドについているナスカンに荷物をひっかけると、バイクや車に巻き込まれて事故になることも。
そのため、大きな力で引っ張られるとナスカンがあえて外れる仕様になっています。巻き込まれるのを防ぐため、右側だけにナスカンをつけているランドセルもあります。両側にナスカンがある場合は、極力右側のナスカンに荷物をかけるようにしましょう!こちらも、メーカーによってさまざまですので事前に確認しましょう。
ナスカンについてはコチラ
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ファスナーポケット内も確認
お子さまに鍵やGPS端末を持たせる場合、防犯面からファスナーポケットに入れておくと安心です。さらにファスナーポケット内にナスカンがついていると紛失も防げるのでおすすめです。
学校によっては月額使用料だけで簡単に使用できるGPS端末を提供しているところもありますので入学前に確認しましょう!
ランドセルの選び方:まとめ
ランドセルを選ぶときのポイントをご紹介してきました。以上の要素を踏まえて価格に見合うランドセルかどうかをしっかり見極めましょう! 気に入ったランドセルが見つかった場合、また、迷って決めにくい場合など、ぜひ上記のポイントをチェックし、後悔のないランドセル選びにお役立てください。
一生で一度のランドセル選び、お子さんと一緒に楽しい思い出を作ってくださいね。
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