ラン活とは?年々早まり加熱するランドセル商戦をうまく乗り切る方法

ラン活とは?年々早まり加熱するランドセル商戦をうまく乗り切る方法
 

小学校入学が近づくと始まるランドセル選び。最近では、入学の一年以上前からランドセル商戦がスタートするようになりました。

ランドセルメーカーの動きが早まるだけでなく、購入者する方も「一生に一度のランドセル選びだから」「6年間毎日使うものだから」と、早くから情報を収集し、お子さまに合ったランドセルを厳選したいという方が増えてきています。この活動が年々加熱し、今では「ラン活」と呼ばれるまでになりました。

周囲のママたちのウワサや、メディア上に流れるさまざまな情報に惑わされ、「ラン活は絶対にしないといけないの?」「早くから選び始めるべきなの?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、ラン活とは何か?どうすれば素敵ランドセルを購入できるかを考えてみたいと思います。ランドセル選びの現状を知って、自分らしいラン活をしてみませんか?

ラン活って何をするの?

ラン活はランドセルを選ぶ活動のこと

「ラン活」は小学校6年間で使うランドセルを選ぶこと。おもに下記のような点をチェックしながらラン活をする人が多いようです。

・メーカー
・色、デザイン
・素材
・背負いやすさ(重さ・フィット感)
・容量、大きさ

とくに色・デザインは、「子どもの好みと親のこだわりが一致しない」など、悩む方が多いポイント。小学6年生になっても使いやすいかどうかを考慮するのも大切です。

カタログを取り寄せて比較・検討する

では、具体的に何をするのでしょうか?ラン活の第一歩といえば、カタログ請求です。多くのメーカーではその年のモデルを掲載したカタログを作成し、1~3月ごろから発送を開始しています。ホームページなどから無料で取り寄せることができるので、気になるメーカーがあればまず資料請求しておくのがおすすめ。メーカーによっては革見本なども付いており、各社のランドセルの特徴や魅力をゆっくり比較・検討することができますよ。

ランドセルを実際に見に行く

各メーカーショールームや展示会などへ実際に足を運び、ランドセルを手に取って見るのも大切です。背負ったときにフィット感や、素材の風合い、色のニュアンスなど、実物を見てみないと分からないこともたくさんあります。

展示会は都心部でしか開催されなかったり、ショールームは各メーカーのお膝元エリアにしかない場合も多く、ランドセルを見るためだけに、旅行がてら出掛けるという方もいるようです。お子さまを連れて何か所もを見て回るのは大変なので、取り寄せた資料で気になるメーカーをしっかり厳選してから、ショールーム・展示会巡りのプランを立て、効率よく回るのがオススメですよ。

展示会などは予約が必要な場合もあるので、ホームページなどでしっかりチェックしておきたいですね。

年々早まるラン活、そのメリットとデメリット

ラン活は年中さんの1月ごろからスタート

昔は小学校入学を目前に控えた正月ごろ~春休みにランドセルを購入しても、けっして遅くはありませんでした。

ランドセルメーカーのCMが夏休みごろから目立つようになり、小学校入学前年のお盆シーズンの帰省にあわせて祖父母に買ってもらうケースが増えてきたのはひと昔前のことです。

最近はスタートがますます早くなっており、保育園・幼稚園の年中さんの1月ごろに始める方もいるとのこと。

メーカーによって異なりますが、1~3月ごろに請求したカタログの発送が始まり、ゴールデンウィークごろに展示会開催のピークを迎える流れが定番になっています。このころにはランドセルの購入を済ませる家庭が多く、人気色や限定色、数量限定アイテムなどは5~6月ごろに完売してしまうメーカーも少なくありません。

ラン活を早めにスタートするメリット

ラン活を早めに始めることは、メリットもたくさんあります。

・人気のランドセルを確実にゲットできる
・本当に欲しいランドセルをじっくり選べる
・いろいろなメーカーのランドセルを比較できる
・ひとつのイベントとして楽しめる

最近は、小さな工房で一つひとつ手づくりしている、いわゆる“工房系ランドセル”が人気です。こういったランドセルは完全受注生産で届くまでに時間がかかるケースが多く、人気のモデルは早めに動かないと手に入れられないこともあります。早めにスタートすれば、お子さまの好みのランドセルをゆっくり探したり、家族でじっくり相談する時間が持てたりしますね。

また、遠方のショールームへ旅行がてら出掛けるなど、「ラン活」自体を楽しむご家庭も多いようです。

早まるラン活のデメリット

でも早すぎるラン活にはデメリットもあります。

・届くまでに気が変わってしまうケースがある
・体が成長してしまい、試着をしてもあまり意味がない
・注文してから届くまで半年以上かかる or 早く届きすぎて入学までの保管に困る

年中さんからラン活を始めても、子どもの成長とともに色や形の好みが変わるのはよくあること。ランドセルが到着したときには「やっぱり違う色にすればよかった」と気が変わってしまうこともあるといいます。

気が変わるだけでなく、身体へのフィット感が変わることも。そもそもランドセルは6年間使うものなので、大きな問題になることこそありませんが、「身体が小さいから軽さにこだわったけれど、じゅうぶん大きく成長した」などということはあるかもしれませんね。

「ラン活」はばかばかしい?ネガティブイメージの原因

ネットで「ラン活」と検索すると、「ばかばかしい」とか「くだらない」などネガティブなワードを目にすることも少なくありません。メリットが大きいラン活ですが、このようなワードが並んでしまうのには意味があります。

ラン活に親のエゴが見え隠れする

「子どもにはより良いランドセルを選ばせてあげたい」。そう思うのは親なら当然の気持ちです。しかし“ランドセルは子どものもの”という本来の目的を忘れてしまい、「限定品を絶対ゲットしたい!」「ほかの誰よりもいいものを持たせたい!」という親のエゴが見え隠れしてしまうことも。

そんな気持ちがあふれてしまい、狭い視野でしかラン活ができなくなってしまえば、ネガティブなイメージがついてしまうのも仕方がありません。

ブランド志向や高級志向

最近は「ランドセルといえばこのメーカー!」というように、人気のランドセルメーカーが増えているのも事実。人気のランドセルはデザイン性が高くおしゃれなのですが、高額でネームバリューも付加されている印象もありますね。

ランドセルは子どもが毎日学校へ背負っていくものですから、必ずしも高級である必要はありません。子どもにとってはどこのブランドであっても、さほど重要なことではないでしょう。牛革や馬革でなくても良いものはたくさんありますし、子どもが気に入っているかどうかを重要視してあげてくださいね。

ラン活を始める時期は自由!

年々加熱しているラン活ですが、ラン活は始める時期がはっきりと決まっているわけではありませんし、必ずしなければならないものでもありません。
始めたい時期にラン活をスタートすることで、きっとラン活が楽しいものになるはずですよ。ラン活の波に乗って、家族で楽しくランドセル選びをしてもいいですし、こだわりがないのであれば、入学直前の春休みにサッと購入することだって可能なんです。
完全オーダーメイドやセミオーダーなど、世界にひとつしかないランドセルや、限定色のランドセルをゲットするのも良し、すぐに手に入るランドセルを選ぶのも良し。
ラン活に正解はありません。ランドセルは子どもが使うものであることを忘れずに、楽しみながらラン活を進めるのが理想です。

それぞれのご家庭のタイミングで、楽しいランドセル選びをしてくださいね!